SHIZUKATA JKD Mix 011 Fumitake Tamura

SHIZUKATA JKD Mix 011 Fumitake Tamura

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Track List

An experimental mix by Fumitake Tamura takes you to the deep state of mind. Recorded mix once at the normal speed and dubbed into a cassette tape recorder, making its BPM half. Nice texture. Artwork by Zach Lieberman.

高い音楽性で知られる Fumitake Tamura による JKD Exclusive Mix 初めて聴いた時の印象は、とにかくダーク! だが、一度聴き始めると、意識の深い部分に引きずり込まれるような強さがある。頭の15分くらいは、正直かなり内省的だけれど、そこを抜けた後に静かに立ち上がってくるグルーブ(トルク)がすごい。なんでもマスター音源をばらして、カセットテープに録音し、BPMを半分に落としてるとか。さらっとは聴けない、ある程度、音に対峙することが求められるパンチの効いた1本。 -Bruce / JKD

以前アメリカ西海岸周辺で新しいムーブメントがあり、そこで聞かれる音楽はアマチュアリズムに溢れ、自由で、製作中に起こるアクシデントを楽しみながらそれをも取り込む包容力のある音楽に聞こえていました。そういった流れに多少ですが合流し、更になにか面白いことは無いかと探している中で、友人に SND のアルバムを教えてもらったのが今回のMIXに使った音楽との出会いです。当初はそのままのBPMでMIXを作成したのですが、ありきたりの音質とどこでも聞けるようなMIXになってしまったので、なにか大きく変化させたいと考えた末に思い付いたのが90年代のヒューストンで生まれた スクリュード というテクニックを使うことです。当時もテープの再生スピードを調整できるカセットデッキを使い音源のスピードとピッチを落としていたのですが、今回のミックスでも全く同じ手順を踏んでいます。HIPHOPを使ったオリジナルのスクリュードではなく、2000年代のミニマル・ミュージックをスクリュードさせることで、一つ一つの音の動きがより明確に認知できること、そもそもの繰り返しによる酩酊感もより増長されていると感じます。生活のペースが少しゆっくりと感じられる現在、部屋で気軽に楽しんでもらえると嬉しいです。